種々のイチョウ葉エキスとプロアントシアニジンのラット肝臓Cytochrome P450活性に対する影響

イチョウ葉エキスによるラット肝臓cytochrome P450(CYP)活性の誘導作用について,種々のイチョウ葉エキス原末の違いと含有成分の関連を検討した.In vitro 試験において,検討した8種類のイチョウ葉エキス原末はいずれもCYP活性を誘導する可能性を示し,エキス中の主要6成分の中ではプロアントシアニジンが最も誘導に関与していると推定された.しかし,in vivo 試験においては,in vitro で顕著なCYPに対する影響の違いを示したイチョウ葉エキスにCYP酵素誘導の違いはなく,プロアントシアニジン単独でも有意なCYP活性の上昇は認められなかった....

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Published inShokuhin eiseigaku zasshi Vol. 45; no. 6; pp. 295 - 301
Main Authors 梅垣, 敬三, 篠塚, 和正, 佐野, 敦志, 山田, 静雄, 遠藤, 香, 山田, 和彦, 杉山, 朋美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 2004
日本食品衛生学会
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ISSN0015-6426
1882-1006
DOI10.3358/shokueishi.45.295

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Summary:イチョウ葉エキスによるラット肝臓cytochrome P450(CYP)活性の誘導作用について,種々のイチョウ葉エキス原末の違いと含有成分の関連を検討した.In vitro 試験において,検討した8種類のイチョウ葉エキス原末はいずれもCYP活性を誘導する可能性を示し,エキス中の主要6成分の中ではプロアントシアニジンが最も誘導に関与していると推定された.しかし,in vivo 試験においては,in vitro で顕著なCYPに対する影響の違いを示したイチョウ葉エキスにCYP酵素誘導の違いはなく,プロアントシアニジン単独でも有意なCYP活性の上昇は認められなかった.
Bibliography:702899
ZZ00009680
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.45.295