共同試験による野菜・果実中残留農薬の多成分一斉分析法の評価

8試験所において,6種類の野菜・果実試料を用いて共同試験を行い,得られたデータを解析し,すでに報告した野菜・果実中残留農薬の多成分一斉分析法の評価を行った.各試験所で試料に対して0.1 μg/g(GC/MS分析農薬)および0.5 μg/g (HPLC分析農薬)になるように139農薬を添加し,回収率を求めた.統計的解析を行った結果,本分析法で十分な精度で定量可能な農薬は111農薬であった.また,スクリーニング分析であれば,118農薬が分析可能であった.8試験所における検出限界の中央値は,0.001~0.041 μg/gであった.検量線(0.5~5 μg/mL)の相関係数の中央値は0.983~1....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inShokuhin eiseigaku zasshi Vol. 45; no. 3; pp. 165 - 174
Main Authors 龍口, 久子, 苗床, 義隆, 佐藤, 新, 高畠, 良一, 矢本, 亮介, 原, 弘幸, 柿本, 芳久, 條, 照雄, 宮武, 信
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 2004
日本食品衛生学会
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0015-6426
1882-1006
DOI10.3358/shokueishi.45.165

Cover

More Information
Summary:8試験所において,6種類の野菜・果実試料を用いて共同試験を行い,得られたデータを解析し,すでに報告した野菜・果実中残留農薬の多成分一斉分析法の評価を行った.各試験所で試料に対して0.1 μg/g(GC/MS分析農薬)および0.5 μg/g (HPLC分析農薬)になるように139農薬を添加し,回収率を求めた.統計的解析を行った結果,本分析法で十分な精度で定量可能な農薬は111農薬であった.また,スクリーニング分析であれば,118農薬が分析可能であった.8試験所における検出限界の中央値は,0.001~0.041 μg/gであった.検量線(0.5~5 μg/mL)の相関係数の中央値は0.983~1.000であり,ほとんどの農薬について良好な直線性を示した.
Bibliography:692692
ZZ00009680
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.45.165