LC-MS/MSによる農産物中の塩酸ホルメタネート分析法

農産物中の塩酸ホルメタネート分析法について検討を行った.塩酸ホルメタネートはアセトニトリル中で安定であったことから,試料からアセトニトリルで抽出し,エチレンジアミン-N-プロピルシリル化シリカゲル(PSA)およびグラファイトカーボン(GC)ミニカラムで精製し,LC-MS/MSで測定を行い,絶対検量線法で定量した.10品目の農産物(玄米,大豆,ほうれんそう,キャベツ,ばれいしょ,オレンジ,ライム,りんご,ネクタリン,緑茶)を対象に残留基準値濃度または一律基準値濃度(0.01ppm)における添加回収試験を行った結果,真度(n=5)は92.3~103%,併行精度は1.3~5.4%,定量限界は0.01...

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Published inShokuhin eiseigaku zasshi Vol. 58; no. 5; pp. 221 - 228
Main Authors 酒井, 奈穂子, 新藤, 哲也, 小林, 麻紀, 根本, 了, 上條, 恭子, 小池, 裕
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 25.10.2017
日本食品衛生学会
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ISSN0015-6426
1882-1006
DOI10.3358/shokueishi.58.221

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Summary:農産物中の塩酸ホルメタネート分析法について検討を行った.塩酸ホルメタネートはアセトニトリル中で安定であったことから,試料からアセトニトリルで抽出し,エチレンジアミン-N-プロピルシリル化シリカゲル(PSA)およびグラファイトカーボン(GC)ミニカラムで精製し,LC-MS/MSで測定を行い,絶対検量線法で定量した.10品目の農産物(玄米,大豆,ほうれんそう,キャベツ,ばれいしょ,オレンジ,ライム,りんご,ネクタリン,緑茶)を対象に残留基準値濃度または一律基準値濃度(0.01ppm)における添加回収試験を行った結果,真度(n=5)は92.3~103%,併行精度は1.3~5.4%,定量限界は0.01mg/kgであった.
Bibliography:920001
ZZ00009680
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.58.221