機能性表示食品制度の施行1年後における現状―消費者および医師・薬剤師を対象としたインターネット調査

平成27年4月に事業者の責任により機能性表示ができる機能性表示食品制度が施行された.施行後1年が経過した時点における機能性表示食品の認知度および利用実態について消費者2,060名,医師515名,薬剤師515名を対象にアンケート調査を行った.機能性表示食品を認知している人は消費者81%,医師93%,薬剤師98%であった.しかしながら,その特徴を正しく理解していた人は消費者16%,医師23%,薬剤師44%であった.機能性表示食品を利用したことのある消費者は12%であり,治療目的に利用,通院中,医薬品を併用している人がいたが,医師・薬剤師へ相談している人は僅かであった.一方,医師・薬剤師において,患...

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Published inShokuhin eiseigaku zasshi Vol. 58; no. 2; pp. 96 - 106
Main Authors 千葉, 剛, 佐藤, 陽子, 梅垣, 敬三, 小林, 悦子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 25.04.2017
日本食品衛生学会
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ISSN0015-6426
1882-1006
DOI10.3358/shokueishi.58.96

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Summary:平成27年4月に事業者の責任により機能性表示ができる機能性表示食品制度が施行された.施行後1年が経過した時点における機能性表示食品の認知度および利用実態について消費者2,060名,医師515名,薬剤師515名を対象にアンケート調査を行った.機能性表示食品を認知している人は消費者81%,医師93%,薬剤師98%であった.しかしながら,その特徴を正しく理解していた人は消費者16%,医師23%,薬剤師44%であった.機能性表示食品を利用したことのある消費者は12%であり,治療目的に利用,通院中,医薬品を併用している人がいたが,医師・薬剤師へ相談している人は僅かであった.一方,医師・薬剤師において,患者から機能性表示食品の利用について相談を受けたのは約8%であり,利用が原因と思われる健康被害の相談を受けたのは約2%であった.
Bibliography:ZZ00009680
911571
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.58.96