LC-MS/MSによる鶏組織および鶏卵中アマンタジンの分析法

抗インフルエンザ薬であるアマンタジンのLC-MS/MSによる確認・定量法を開発した.鶏筋肉,鶏肝臓,鶏砂肝および鶏卵からアセトニトリル-マキルベン緩衝液(pH 3.0)7 : 3混液で抽出し,Oasis® MCXにて精製後,LC-MS/MSで測定を行った.精製カラムとして逆相-強陽イオン交換ミックスモードカラム,HPLCカラムとしてHILICカラムを用いることで,4種類の試料いずれにおいても絶対検量線での定量が可能となった.妥当性評価ガイドラインに従い,添加回収実験を行った結果,4種類の試料について真度79.3~91.7%,併行精度3.3%以下,室内精度8.4%以下の良好な結果が得られた.定量...

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Published inShokuhin eiseigaku zasshi Vol. 56; no. 3; pp. 83 - 87
Main Authors 神田, 真軌, 鶴岡, 由実, 高野, 伊知郎, 中島, 崇行, 吉川, 聡一, 永野, 智恵子, 林, 洋, 橋本, 常生, 奥富, 幸, 松島, 陽子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 25.06.2015
日本食品衛生学会
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ISSN0015-6426
1882-1006
DOI10.3358/shokueishi.56.83

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Summary:抗インフルエンザ薬であるアマンタジンのLC-MS/MSによる確認・定量法を開発した.鶏筋肉,鶏肝臓,鶏砂肝および鶏卵からアセトニトリル-マキルベン緩衝液(pH 3.0)7 : 3混液で抽出し,Oasis® MCXにて精製後,LC-MS/MSで測定を行った.精製カラムとして逆相-強陽イオン交換ミックスモードカラム,HPLCカラムとしてHILICカラムを用いることで,4種類の試料いずれにおいても絶対検量線での定量が可能となった.妥当性評価ガイドラインに従い,添加回収実験を行った結果,4種類の試料について真度79.3~91.7%,併行精度3.3%以下,室内精度8.4%以下の良好な結果が得られた.定量下限値は,鶏筋肉,鶏卵および鶏砂肝では1 ng/g,鶏肝臓では10 ng/gとした.
Bibliography:892795
ZZ00009680
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.56.83