LC-MS/MSによる畜産食品中のネクイネートおよびバクイノレートの分析

公的な試験法の定められていないネクイネートおよびバクイノレートの分析法を確立した.試料から厚生労働省通知の一斉試験法Iに準じて抽出した後,20%メタノールでHLBカートリッジに負荷し,アセトニトリル-メタノール(1 : 1)混液で溶出,10 mLに定容しLC-MS/MSにより定量した.本法のネクイネートおよびバクイノレートの定量限界は0.001 μg/gであった.8種類の試料(鶏筋肉,鶏肝臓,鶏心臓,豚筋肉,豚心臓,牛筋肉,羊筋肉,鶏卵)について2濃度における各々の添加回収率は,89.5~108.6%,相対標準偏差は20% 未満(n=10)であった.本法を用いて市販の食肉10検体について実態調...

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Published inShokuhin eiseigaku zasshi Vol. 52; no. 3; pp. 178 - 182
Main Authors 笹本, 剛生, 神田, 真軌, 中島, 崇行, 草野, 友子, 竹葉, 和江, 林, 洋, 永山, 敏廣, 松島, 陽子, 金井, 節子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 2011
日本食品衛生学会
Subjects
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ISSN0015-6426
1882-1006
DOI10.3358/shokueishi.52.178

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Summary:公的な試験法の定められていないネクイネートおよびバクイノレートの分析法を確立した.試料から厚生労働省通知の一斉試験法Iに準じて抽出した後,20%メタノールでHLBカートリッジに負荷し,アセトニトリル-メタノール(1 : 1)混液で溶出,10 mLに定容しLC-MS/MSにより定量した.本法のネクイネートおよびバクイノレートの定量限界は0.001 μg/gであった.8種類の試料(鶏筋肉,鶏肝臓,鶏心臓,豚筋肉,豚心臓,牛筋肉,羊筋肉,鶏卵)について2濃度における各々の添加回収率は,89.5~108.6%,相対標準偏差は20% 未満(n=10)であった.本法を用いて市販の食肉10検体について実態調査を行ったところ,いずれの検体からもネクイネートおよびバクイノレートは検出されなかった.
Bibliography:ZZ00009680
813295
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.52.178