LC-MS/MSを用いた食品中のサイクラミン酸迅速分析法の妥当性確認

著者らは迅速性,選択性,汎用性を勘案し,通知法で採用されている加熱抽出法の原理でサイクラミン酸の抽出を行い,抽出液を固相カラムで精製せず,希釈するのみでLC-MS/MSを用いて測定する分析法について,30種類の食品試料を対象に0.5 μg/gの添加濃度で妥当性確認を実施した.その結果,真度85.0~106.6%,併行精度1.7~9.4%,室内精度4.1~9.7%であり,試験したすべての試料は満足のいく評価となった.本方法は,さまざまな食品中のサイクラミン酸の迅速な検査法として有用であることが示された....

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Published inShokuhin eiseigaku zasshi Vol. 60; no. 3; pp. 68 - 72
Main Authors 髙橋, 邦彦, 大門, 拓実, 齋藤, 恭子, 濱田, 佳子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 25.06.2019
日本食品衛生学会
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ISSN0015-6426
1882-1006
DOI10.3358/shokueishi.60.68

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Summary:著者らは迅速性,選択性,汎用性を勘案し,通知法で採用されている加熱抽出法の原理でサイクラミン酸の抽出を行い,抽出液を固相カラムで精製せず,希釈するのみでLC-MS/MSを用いて測定する分析法について,30種類の食品試料を対象に0.5 μg/gの添加濃度で妥当性確認を実施した.その結果,真度85.0~106.6%,併行精度1.7~9.4%,室内精度4.1~9.7%であり,試験したすべての試料は満足のいく評価となった.本方法は,さまざまな食品中のサイクラミン酸の迅速な検査法として有用であることが示された.
Bibliography:ZZ00009680
928008
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.60.68