可搬式サンドブラスト装置およびそれを用いたモルタル系材料の耐摩耗性評価試験法の開発

本研究では,現地で無機系表面被覆材の耐摩耗性を評価可能な試験法の確立を目的に,可搬式サンドブラスト装置を試作し,モルタルの促進摩耗試験を実施した.研磨材として5号珪砂を使用し,吐出圧力および供試体までの距離を変化させた試験を行った結果,表層から2mm以浅の耐摩耗性を評価するためには,圧力と距離が0.20MPa,50mmもしくは0.15MPa,25mmの組み合わせが適切であると判断された.また,水砂噴流摩耗試験10時間に対する本試験法の促進倍率を試算したところ,0.20MPa,50mmの条件では約630倍,0.15MPa,25mmの条件では約510倍であった.耐摩耗性の評価指標である摩耗深さの計...

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Published inNōgyō Nōson Kōgakkai ronbunshū Vol. 89; no. 2; pp. I_271 - I_278
Main Authors 森, 充広, 高橋, 良次, 川邉, 翔平, 浅野, 勇, 金森, 拓也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 農業農村工学会 2021
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ISSN1882-2789
1884-7242
DOI10.11408/jsidre.89.I_271

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Summary:本研究では,現地で無機系表面被覆材の耐摩耗性を評価可能な試験法の確立を目的に,可搬式サンドブラスト装置を試作し,モルタルの促進摩耗試験を実施した.研磨材として5号珪砂を使用し,吐出圧力および供試体までの距離を変化させた試験を行った結果,表層から2mm以浅の耐摩耗性を評価するためには,圧力と距離が0.20MPa,50mmもしくは0.15MPa,25mmの組み合わせが適切であると判断された.また,水砂噴流摩耗試験10時間に対する本試験法の促進倍率を試算したところ,0.20MPa,50mmの条件では約630倍,0.15MPa,25mmの条件では約510倍であった.耐摩耗性の評価指標である摩耗深さの計測方法に関しては,デプスゲージを用いた簡易な方法でも,レーザー変位計を用いた方法と同程度の精度をもって評価できることが確認された.
Bibliography:ZZ20032779
946917
ISSN:1882-2789
1884-7242
DOI:10.11408/jsidre.89.I_271