乗用管理機搭載型ブームスプレーヤ用ブーム変位低減装置の開発と薬液付着程度の検証
乗用管理機搭載型ブームスプレーヤの3つの要素技術(HPS,ロールダンパ,高剛性スライドブーム)からなるブーム変位低減装置を開発し,乗用管理機搭載型ブームスプレーヤに搭載した.2つの試験(ブーム制振効果試験,付着試験)を行い,以下の結果を得た.ブーム制振効果試験において,開発機は対照機(高剛性スライドブームのみ搭載)に対して,ブームの垂直変位が全振幅において約63%低減した.付着試験において,開発機は対照機の通常作業の約2倍(1.0 m/s)の高速作業を行った場合でも,付着程度は概ね同等であった.このことから,3つの要素技術からなるブーム変位低減装置を用いることで,ブームの垂直変位が低減し,付着...
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          | Published in | 農作業研究 Vol. 54; no. 4; pp. 237 - 247 | 
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| Main Authors | , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            日本農作業学会
    
        20.12.2019
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| Subjects | |
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| ISSN | 0389-1763 1883-2261  | 
| DOI | 10.4035/jsfwr.54.237 | 
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| Summary: | 乗用管理機搭載型ブームスプレーヤの3つの要素技術(HPS,ロールダンパ,高剛性スライドブーム)からなるブーム変位低減装置を開発し,乗用管理機搭載型ブームスプレーヤに搭載した.2つの試験(ブーム制振効果試験,付着試験)を行い,以下の結果を得た.ブーム制振効果試験において,開発機は対照機(高剛性スライドブームのみ搭載)に対して,ブームの垂直変位が全振幅において約63%低減した.付着試験において,開発機は対照機の通常作業の約2倍(1.0 m/s)の高速作業を行った場合でも,付着程度は概ね同等であった.このことから,3つの要素技術からなるブーム変位低減装置を用いることで,ブームの垂直変位が低減し,付着程度を維持したと考えられる.このことから,開発機の高速走行による実作業への適応性が明らかとなった. | 
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| ISSN: | 0389-1763 1883-2261  | 
| DOI: | 10.4035/jsfwr.54.237 |