異なる基質・密度で垂下中間育成したリシケタイラギ稚貝の生残率と成長率

効率的なタイラギ中間育成法を検討するため,3種類の基質(アンスラサイト,砂,人工芝)と密度(2,000~8,000個/m2)での垂下飼育を2回実施し,生残率と成長率を調べた。瀬戸内海屋島湾(水深1.5 m)で試験は2016年8月30日~9月22日(試験1:開始殻長,17.4 mm)と9月14日~11月3日(試験2:6.3 mm)に実施された。試験1(平均水温:26.7℃)では,生残率は95.0~100%,平均殻長は29.9~47.2 mm,成長率は0.54~1.30 mm/day となった。人工芝区の成長率が他の基質より低く,低密度区の成長率が高かった。試験2(24.3℃)では,生残率は1.3...

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Published inSuisan Zoshoku Vol. 65; no. 3; pp. 263 - 269
Main Authors 山崎, 英樹, 伊藤, 篤, 兼松, 正衛, 山本, 昌幸
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本水産増殖学会 20.09.2017
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ISSN0371-4217
2185-0194
DOI10.11233/aquaculturesci.65.263

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Summary:効率的なタイラギ中間育成法を検討するため,3種類の基質(アンスラサイト,砂,人工芝)と密度(2,000~8,000個/m2)での垂下飼育を2回実施し,生残率と成長率を調べた。瀬戸内海屋島湾(水深1.5 m)で試験は2016年8月30日~9月22日(試験1:開始殻長,17.4 mm)と9月14日~11月3日(試験2:6.3 mm)に実施された。試験1(平均水温:26.7℃)では,生残率は95.0~100%,平均殻長は29.9~47.2 mm,成長率は0.54~1.30 mm/day となった。人工芝区の成長率が他の基質より低く,低密度区の成長率が高かった。試験2(24.3℃)では,生残率は1.3~92.5%,平均殻長は21.0~47.2 mm,成長率は0.29~0.82 mm/day となった。イシガニの捕食によって砂区の生残率が低かった。基質ではアンスラサイト区の成長率が他の基質より高かった。
Bibliography:912587
ZZ00008678
ISSN:0371-4217
2185-0194
DOI:10.11233/aquaculturesci.65.263