ティラピア・ニロチカの基準成長と飼育条件との関係

6年間にわたって実施した19例の飼育結果をもとに, ティラピア・ニロチカの基準成長と飼育条件との関係を検討した。 1) 1ケ月ごとの日間成長率 (g) と水温 (T) および平均体重 (W) との間にはg= (3.686-0.223T) logW+ (0.695T-11.301) の関係式が得られた。 2) 成長はゴンペルツ曲線によくあてはまり, 各水温下では次式が成立した。ただし, yは体重 (g) , xは期間 (月) 。 18℃y=4833.4×0.0100.957x 20℃y=2276.8×0.0220.899x 22℃y=1860.8×0.0270.841x 24℃y=1693.6×...

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Published inSuisan Zoshoku Vol. 31; no. 1; pp. 1 - 6
Main Author 矢田, 敏晃
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本水産増殖学会 1983
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ISSN0371-4217
2185-0194
DOI10.11233/aquaculturesci1953.31.1

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Summary:6年間にわたって実施した19例の飼育結果をもとに, ティラピア・ニロチカの基準成長と飼育条件との関係を検討した。 1) 1ケ月ごとの日間成長率 (g) と水温 (T) および平均体重 (W) との間にはg= (3.686-0.223T) logW+ (0.695T-11.301) の関係式が得られた。 2) 成長はゴンペルツ曲線によくあてはまり, 各水温下では次式が成立した。ただし, yは体重 (g) , xは期間 (月) 。 18℃y=4833.4×0.0100.957x 20℃y=2276.8×0.0220.899x 22℃y=1860.8×0.0270.841x 24℃y=1693.6×0.0300.783x 26℃y=1603.2×0.0310.725x 28℃y=1547.7×0.0330.667x 3) 自然条件下で飼育可能な5月から10月の6ケ月間における放養時と取揚時の魚の大きさ (W0, Wt) の間にはWt=266.4W00.251の関係式が得られた。 4) 日間成長率と放養密度および再生産された当歳魚の量の間には相関関係がみとめられなかったが, 給餌量との間には5%の有意水準で相関がみられた。
Bibliography:ZZ00008678
281796
ISSN:0371-4217
2185-0194
DOI:10.11233/aquaculturesci1953.31.1