食鳥と体の細菌学的サンプリング方法の検討とブロイラーと体の細菌汚染調査

食鳥と体の細菌検査に関して3つのサンプリング方法 (皮膚表面の拭き取り, 皮膚の採取, と体全体のリンス) を比較した. 成鶏と体20例の試験において, 皮膚採取法あるいはリンス法の生菌数は拭き取り法より有意に高かった. カンピロバクターはリンス検体で8例, 皮膚検体で4例, 拭き取り検体で1例検出された. この結果からリンス法は他の方法よりも優れていると思われた. 加えてブロイラー処理場で中抜き工程と水切り工程間のと体の細菌汚染を調査した. 指標菌数, カンピロバクターおよびサルモネラの陽性率は, 水切り後と体において著しく減少した. しかし45例のと体からカンピロバクターが6.7%, サル...

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Published inNippon Juishikai zasshi Vol. 54; no. 11; pp. 857 - 861
Main Authors 佐藤, 博, 後藤, 公吉, 渡邉, 征一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本獣医師会 20.11.2001
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ISSN0446-6454
2186-0211
DOI10.12935/jvma1951.54.857

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Summary:食鳥と体の細菌検査に関して3つのサンプリング方法 (皮膚表面の拭き取り, 皮膚の採取, と体全体のリンス) を比較した. 成鶏と体20例の試験において, 皮膚採取法あるいはリンス法の生菌数は拭き取り法より有意に高かった. カンピロバクターはリンス検体で8例, 皮膚検体で4例, 拭き取り検体で1例検出された. この結果からリンス法は他の方法よりも優れていると思われた. 加えてブロイラー処理場で中抜き工程と水切り工程間のと体の細菌汚染を調査した. 指標菌数, カンピロバクターおよびサルモネラの陽性率は, 水切り後と体において著しく減少した. しかし45例のと体からカンピロバクターが6.7%, サルモネラが56%分離された.
Bibliography:ZZ00014801
641101
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma1951.54.857