日本の1984年における牛および豚のChlamydia psittaciに対する抗体保有状況

1984年に牛および豚それぞれ約500頭から採取した血清について, C. psittaciの抗体保有状況をcomplement fixation (CF) testにより調査した. 抗体保有率は牛では15.9%であり, 生産県別において若干の差が認められた. また, 加齢により保有率の上昇する傾向があった. しかし, 肉眼病変と保有率との間に明らかな関係は認められなかった. いっぽう, 豚においては1.2%と低率であったが, 豚のクラミジア感染が本邦においても存在する可能性を示唆していると思われた....

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Published inNippon Juishikai zasshi Vol. 42; no. 11; pp. 799 - 802
Main Authors 緒方, 勇人, 平井, 克哉, 佐橋, 隆, 長野, 功, 長谷川, 孝明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本獣医師会 01.11.1989
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ISSN0446-6454
2186-0211
DOI10.12935/jvma1951.42.799

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Summary:1984年に牛および豚それぞれ約500頭から採取した血清について, C. psittaciの抗体保有状況をcomplement fixation (CF) testにより調査した. 抗体保有率は牛では15.9%であり, 生産県別において若干の差が認められた. また, 加齢により保有率の上昇する傾向があった. しかし, 肉眼病変と保有率との間に明らかな関係は認められなかった. いっぽう, 豚においては1.2%と低率であったが, 豚のクラミジア感染が本邦においても存在する可能性を示唆していると思われた.
Bibliography:ZZ00014801
402035
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma1951.42.799