血液用分析試薬を用いた第一胃液アンモニア態窒素濃度の簡易測定法
第一胃液アンモニア態窒素 (R-NH3-N) 濃度を簡易に測定するため, 乾式血液自動分析装置 (ドライケム), 血清中尿素窒素測定用キット (BUNキット), 血液中アンモニア測定用キット (NH3キット) を用いた測定法の実用性を水蒸気蒸留法と比較した.ドライケムによるR-NH3-N測定値の変動係数は第一胃液の希釈操作が加わっても2.86%で, 十分な再現性が確認された. 水蒸気蒸留法とドライケムの測定値問には相関係数0.978の有意な相関が認められ, 両法の測定値は近似していた.ドライケムとBUNキットまたはNH3キットの測定値間には, それぞれ相関係数0.991と0.961の有意な相関...
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          | Published in | Nippon Juishikai zasshi Vol. 57; no. 7; pp. 435 - 439 | 
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| Main Authors | , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            公益社団法人 日本獣医師会
    
        20.07.2004
     | 
| Subjects | |
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| ISSN | 0446-6454 2186-0211  | 
| DOI | 10.12935/jvma1951.57.435 | 
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| Summary: | 第一胃液アンモニア態窒素 (R-NH3-N) 濃度を簡易に測定するため, 乾式血液自動分析装置 (ドライケム), 血清中尿素窒素測定用キット (BUNキット), 血液中アンモニア測定用キット (NH3キット) を用いた測定法の実用性を水蒸気蒸留法と比較した.ドライケムによるR-NH3-N測定値の変動係数は第一胃液の希釈操作が加わっても2.86%で, 十分な再現性が確認された. 水蒸気蒸留法とドライケムの測定値問には相関係数0.978の有意な相関が認められ, 両法の測定値は近似していた.ドライケムとBUNキットまたはNH3キットの測定値間には, それぞれ相関係数0.991と0.961の有意な相関が認められたが, NH3キットの測定値はドライケムの2倍以上を示した.以上より, ドライケムとBUNキットが簡易測定法として実用可能と考えられた. | 
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| Bibliography: | ZZ00014801 692765  | 
| ISSN: | 0446-6454 2186-0211  | 
| DOI: | 10.12935/jvma1951.57.435 |