イソプロチオランの抗菌性に及ぼす検定培地組成の影響
イソプロチオランのいもち病菌 (P. oryzae P2) に対する抗菌力を種々の糖類を含む寒天培地で検討した結果, リボース・酵母エキス培地では, 最低生育阻止濃度MICが5μg/ml以下であるのに対してグルコース・酵母エキスでは, MICが20μg/ml以上に増加した. リボース・酵母エキス液体培地とグルコース・酵母エキス液体培地中で, 14C-イソプロチオラン (6μg/ml) の菌糸による代謝を調べた結果, 24時間培養でリボース・酵母エキス培地では完全に代謝されたのに比してグルコース・酵母エキス培地では添加した量の約30%しか他の物質に代謝されなかった. リボース・酵母エキス培地でい...
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Published in | Journal of Pesticide Science Vol. 4; no. 2; pp. 205 - 207 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本農薬学会
1979
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ISSN | 1348-589X 0385-1559 1349-0923 |
DOI | 10.1584/jpestics.4.205 |
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Summary: | イソプロチオランのいもち病菌 (P. oryzae P2) に対する抗菌力を種々の糖類を含む寒天培地で検討した結果, リボース・酵母エキス培地では, 最低生育阻止濃度MICが5μg/ml以下であるのに対してグルコース・酵母エキスでは, MICが20μg/ml以上に増加した. リボース・酵母エキス液体培地とグルコース・酵母エキス液体培地中で, 14C-イソプロチオラン (6μg/ml) の菌糸による代謝を調べた結果, 24時間培養でリボース・酵母エキス培地では完全に代謝されたのに比してグルコース・酵母エキス培地では添加した量の約30%しか他の物質に代謝されなかった. リボース・酵母エキス培地でいもち病菌の菌糸増殖に対するイソプロチオラン5μg/mlの影響を調べたところ, 初めの24時間には菌糸の増殖は阻害が認められなかったが, 添加したイソプロチオランがほぼ完全に他の物質に代謝される24時間以降に初めて菌糸増殖が阻害された. |
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Bibliography: | 191995 ZZ00015061 |
ISSN: | 1348-589X 0385-1559 1349-0923 |
DOI: | 10.1584/jpestics.4.205 |