膀胱全摘出術によって長期生存を認めた 犬の横紋筋肉腫の1例
1歳3カ月齢,未去勢のラブラドール・レトリバーが,血尿,頻尿を主訴に来院した.身体検査にて,下腹部に腫瘤を認め,超音波検査,X線膀胱造影検査を実施したところ,膀胱三角部全域にわたる膀胱腫瘤が確認されたため,膀胱全摘出術が実施された.摘出した膀胱は病理組織学的検査により胎児型横紋筋肉腫と診断された.手術後は,化学療法を1回実施したが,その後は飼い主の希望により経過観察とした.現在,術後約6年が経過しているが,局所再発や遠隔転移は認められず,良好な予後が得られている....
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Published in | Nippon Juishikai zasshi Vol. 65; no. 7; pp. 525 - 529 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本獣医師会
20.07.2012
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Subjects | |
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ISSN | 0446-6454 2186-0211 |
DOI | 10.12935/jvma.65.525 |
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Summary: | 1歳3カ月齢,未去勢のラブラドール・レトリバーが,血尿,頻尿を主訴に来院した.身体検査にて,下腹部に腫瘤を認め,超音波検査,X線膀胱造影検査を実施したところ,膀胱三角部全域にわたる膀胱腫瘤が確認されたため,膀胱全摘出術が実施された.摘出した膀胱は病理組織学的検査により胎児型横紋筋肉腫と診断された.手術後は,化学療法を1回実施したが,その後は飼い主の希望により経過観察とした.現在,術後約6年が経過しているが,局所再発や遠隔転移は認められず,良好な予後が得られている. |
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Bibliography: | ZZ00014801 833022 |
ISSN: | 0446-6454 2186-0211 |
DOI: | 10.12935/jvma.65.525 |