特定原材料 (落花生) 測定の厚生労働省通知ELISA法確立のための複数機関による評価研究

特定原材料である落花生の通知試験法ELISA法の評価のために10機関による検証評価試験を行った.落花生タンパク質を測定する2種ELISA法とも同時再現性はおおむねCV値10%以下と良好であった.10機関で落花生標準溶液を添加した4食品の各食品抽出液を分析した際の平均回収率は,2種ELISA法とも50%以上であり,併行再現性の相対標準偏差は,それぞれ15.2~49.7%,3.0~28.3%であり,室間再現性の相対標準偏差はそれぞれ23.5~44.4%,9.6~28.4%であり,ELISA測定としては実用上支障がないと考えられた.2種ELISA法の検出限界は,測定溶液の濃度で2~2.5 ng/mL...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inShokuhin eiseigaku zasshi Vol. 45; no. 6; pp. 325 - 331
Main Authors 佐藤, 秀隆, 山本, 美保, 山川, 宏人, 山内, 淳, 渡邊, 裕子, 加藤, 久, 穐山, 浩, 豆越, 慎一, 飯島, 賢, 松田, りえ子, 西原, 理久香, 水口, 岳人, 米谷, 民雄, 中村, 健人, 本庄, 勉, 村岡, 嗣朗, 小笠原, 健, 今村, 知明, 渡井, 正俊, 森松, 文毅, 吉川, 礼次, 高畑, 能久, 荒川, 史博, 坂田, こずえ, 張替, 直輝, 渡邉, 敬浩, 豊田, 正武
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 25.12.2004
日本食品衛生学会
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0015-6426
1882-1006
DOI10.3358/shokueishi.45.325

Cover

More Information
Summary:特定原材料である落花生の通知試験法ELISA法の評価のために10機関による検証評価試験を行った.落花生タンパク質を測定する2種ELISA法とも同時再現性はおおむねCV値10%以下と良好であった.10機関で落花生標準溶液を添加した4食品の各食品抽出液を分析した際の平均回収率は,2種ELISA法とも50%以上であり,併行再現性の相対標準偏差は,それぞれ15.2~49.7%,3.0~28.3%であり,室間再現性の相対標準偏差はそれぞれ23.5~44.4%,9.6~28.4%であり,ELISA測定としては実用上支障がないと考えられた.2種ELISA法の検出限界は,測定溶液の濃度で2~2.5 ng/mLであった.
Bibliography:ZZ00009680
702904
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.45.325