氷点下でのマンゴー栽培 常識は非常識,みかたを変える

「概要説明」 「1. 導入活動の概要」 この取り組みは, 「十勝"夢"プロジェクト 真冬のマンゴーづくり大作戦」と題し, 平成22年より地域おこしの為に経済人11名で始まった事業です. 何もない北海道十勝の冬に亜熱帯果実を産地化できたらとの思いで始まり, 当初から栽培にあたっては地産地消型の再生可能エネルギーの有効活用を重視しています. 日本最大の農業地域を抱え, 地域における食料自給率(カロリーベース)が1,100%ある十勝は, 文字通り日本を代表する食料生産基地であり, 十勝ブランドは国内ではすでに幅広く認知されています. しかし, TPPによる安価な海外農作物の国内流...

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Published inNihon Nōson Igakkai zasshi Vol. 68; no. 6; pp. 722 - 731
Main Author 中川, 裕之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本農村医学会 2020
日本農村医学会
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ISSN0468-2513
1349-7421
DOI10.2185/jjrm.68.722

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Summary:「概要説明」 「1. 導入活動の概要」 この取り組みは, 「十勝"夢"プロジェクト 真冬のマンゴーづくり大作戦」と題し, 平成22年より地域おこしの為に経済人11名で始まった事業です. 何もない北海道十勝の冬に亜熱帯果実を産地化できたらとの思いで始まり, 当初から栽培にあたっては地産地消型の再生可能エネルギーの有効活用を重視しています. 日本最大の農業地域を抱え, 地域における食料自給率(カロリーベース)が1,100%ある十勝は, 文字通り日本を代表する食料生産基地であり, 十勝ブランドは国内ではすでに幅広く認知されています. しかし, TPPによる安価な海外農作物の国内流入量の増加や, 人口減少によって生じる国内での消費(購入)低下への不安があり, 地域としてこれらにどう対応していくのかが課題となっています. その解決には, 農業収益の維持・増加に加え, 基幹産業である農業と連携した新たな産業を起こすことが必要となっています.
Bibliography:ZZ00011651
933111
ISSN:0468-2513
1349-7421
DOI:10.2185/jjrm.68.722