原子発光検出器付ガスクロマトグラフ(GC-AED)を用いたネギ類,キノコ類中の塩素含有農薬の分析

GC-AEDを用いてネギ類,キノコ類中の塩素含有32農薬を測定する方法について検討した.試料をアセトン-n-ヘキサン混液で抽出し,減圧濃縮後,酢酸エチル-n-ヘキサン混液および5%塩化ナトリウム溶液を加えて振とうし,酢酸エチル-n-ヘキサン層を分取,減圧濃縮を行い,残留物に-n-ヘキサンを加え抽出溶液とした.その後Florisil®ミニカラムに負荷し,アセトン-n-ヘキサン(1 : 9)混液で溶出してGC-AED用試験溶液とした.AEDはECDと比較して感度では劣るものの,クロマトグラム上にきょう雑ピークは見られず,より的確に農薬検出の判断が可能であった.また,タマネギ,長ネギ,シイタケにおけ...

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Published inShokuhin eiseigaku zasshi Vol. 45; no. 6; pp. 319 - 324
Main Authors 富澤, 早苗, 酒井, 奈穂子, 高野, 伊知郎, 田村, 康宏, 小林, 麻紀, 永山, 敏廣, 立石, 恭也, 上條, 恭子, 鎌田, 国広
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 25.12.2004
日本食品衛生学会
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ISSN0015-6426
1882-1006
DOI10.3358/shokueishi.45.319

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Summary:GC-AEDを用いてネギ類,キノコ類中の塩素含有32農薬を測定する方法について検討した.試料をアセトン-n-ヘキサン混液で抽出し,減圧濃縮後,酢酸エチル-n-ヘキサン混液および5%塩化ナトリウム溶液を加えて振とうし,酢酸エチル-n-ヘキサン層を分取,減圧濃縮を行い,残留物に-n-ヘキサンを加え抽出溶液とした.その後Florisil®ミニカラムに負荷し,アセトン-n-ヘキサン(1 : 9)混液で溶出してGC-AED用試験溶液とした.AEDはECDと比較して感度では劣るものの,クロマトグラム上にきょう雑ピークは見られず,より的確に農薬検出の判断が可能であった.また,タマネギ,長ネギ,シイタケにおける添加回収率は64~114%であり28種類の農薬(長ネギのみ25種類)について精度よく分析できた.
Bibliography:702903
ZZ00009680
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.45.319