回転型セラミックフィルターによる清酒のクロスフローろ過

1.回転型クロスフローろ過装置を用いて清酒の清澄ろ過試験を行い,ろ過方式の違いによるろ過特性の違いを調べた。 2.デッド・エンド方式ではろ過フラックスが小さく,ろ液量の増大とともに急速に減少したのに比べて,クロスフローろ過および回転型クロスフローろ過では高いろ過フラックスを保った。 3.回転型クロスフロー方式ではろ過フラックスはフィルターの回転速度に比例した。 4.UFフィルターを用いて回転型クロスフローろ過を行った場合には,約6kg/cm2の圧力域までろ過圧力に比例したろ過フラックスが得られた。 5.この方式はクロスフロー液の線速度を容易に高めることができることから,小規模で効率的なクロスフ...

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Published inNippon Jōzō Kyōkaishi Vol. 93; no. 6; pp. 475 - 480
Main Authors 佐藤, 和夫, 平原, 敏幸, 西谷, 尚道
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 日本醸造協会 01.06.1998
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ISSN0914-7314
2186-4012
DOI10.6013/jbrewsocjapan1988.93.475

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Summary:1.回転型クロスフローろ過装置を用いて清酒の清澄ろ過試験を行い,ろ過方式の違いによるろ過特性の違いを調べた。 2.デッド・エンド方式ではろ過フラックスが小さく,ろ液量の増大とともに急速に減少したのに比べて,クロスフローろ過および回転型クロスフローろ過では高いろ過フラックスを保った。 3.回転型クロスフロー方式ではろ過フラックスはフィルターの回転速度に比例した。 4.UFフィルターを用いて回転型クロスフローろ過を行った場合には,約6kg/cm2の圧力域までろ過圧力に比例したろ過フラックスが得られた。 5.この方式はクロスフロー液の線速度を容易に高めることができることから,小規模で効率的なクロスフローろ過に適すると考えられた。
Bibliography:ZZ00020787
580204
ISSN:0914-7314
2186-4012
DOI:10.6013/jbrewsocjapan1988.93.475