焼酎粕に含まれるスフィンゴ脂質の検出・半定量的評価とその由来の解析

1.焼酎粕をchloroform/methanol抽出,弱アルカリ処理及びTLC展開したところ,steryl glucosideとhydroxyl化された脂肪酸をアミド結合したcerebrosideとRf値が一致するスポットが検出された。その半定量評価を行ったところ,乾燥重量として焼酎粕1 g中に2.2 mgから3.3 mgのcerebrosideが含まれていることが明らかとなった。 2.焼酎粕の弱アルカリ耐性脂質のスポットは大麦や焼酎酵母のスポットとは位置や濃さが一致せず,大麦あるいは合成培地に増殖させた焼酎麹菌のスポットと位置や濃さが一致した。 3.以上の結果から,焼酎粕にスフィンゴ脂質が...

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Published inNippon Jōzō Kyōkaishi Vol. 106; no. 12; pp. 848 - 853
Main Authors 平田, みよ, 北谷, 和之, 岡崎, 俊朗, 北垣, 浩志, 稲葉, 繁樹, 浦野, 義崇
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 公益財団法人 日本醸造協会 2011
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ISSN0914-7314
2186-4012
DOI10.6013/jbrewsocjapan.106.848

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Summary:1.焼酎粕をchloroform/methanol抽出,弱アルカリ処理及びTLC展開したところ,steryl glucosideとhydroxyl化された脂肪酸をアミド結合したcerebrosideとRf値が一致するスポットが検出された。その半定量評価を行ったところ,乾燥重量として焼酎粕1 g中に2.2 mgから3.3 mgのcerebrosideが含まれていることが明らかとなった。 2.焼酎粕の弱アルカリ耐性脂質のスポットは大麦や焼酎酵母のスポットとは位置や濃さが一致せず,大麦あるいは合成培地に増殖させた焼酎麹菌のスポットと位置や濃さが一致した。 3.以上の結果から,焼酎粕にスフィンゴ脂質が含まれていること及び焼酎粕に含まれているスフィンゴ脂質は主に焼酎麹菌に由来することが初めて明らかとなった。
Bibliography:ZZ00020787
830266
ISSN:0914-7314
2186-4012
DOI:10.6013/jbrewsocjapan.106.848