小ネギのネギハモグリバエに対する各種防虫ネットの被害軽減効果

小ネギにおけるネギハモグリバエに対する被害軽減効果が得られる各種防虫ネットの目合い(0.4mm,0.8mm,1.0mm)について,室内および現地小ネギハウスで調査した。また,ハウス内気象も併せて検討した。その結果,いずれの目合いについても,高い被害軽減効果が認められ,効果は目合いが細かくなるほど高くなった。しかし,0.4mm目合いではハウス内の温度が夏場の最盛期には50℃を超えたことから,生産者の作業性および小ネギに与える品質等を併せて考慮すると,実用的には0.8mm目合いのネットが最も有効と考えられた。そこで,2004年,2005年の2カ年にわたり,現地において0.8mm目合いを用い,ハウス...

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Published inKyūshū Byōgaichu Kenkyūkaiho Vol. 53; pp. 77 - 81
Main Authors 繁田, ゆかり, 岡崎, 真一郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 九州病害虫研究会 2007
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ISSN0385-6410
1884-0035
DOI10.4241/kyubyochu.53.77

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Summary:小ネギにおけるネギハモグリバエに対する被害軽減効果が得られる各種防虫ネットの目合い(0.4mm,0.8mm,1.0mm)について,室内および現地小ネギハウスで調査した。また,ハウス内気象も併せて検討した。その結果,いずれの目合いについても,高い被害軽減効果が認められ,効果は目合いが細かくなるほど高くなった。しかし,0.4mm目合いではハウス内の温度が夏場の最盛期には50℃を超えたことから,生産者の作業性および小ネギに与える品質等を併せて考慮すると,実用的には0.8mm目合いのネットが最も有効と考えられた。そこで,2004年,2005年の2カ年にわたり,現地において0.8mm目合いを用い,ハウス開口部に被覆し,被害株推移を調査した。その結果,いずれの年も0.8mm目合いの防虫ネット被覆で被害株数は低く推移し,収穫期での被害株数は防虫ネットを被覆しないハウスと比較して有意に低く,被害抑制効果が認められた。
Bibliography:751403
ZZ00014779
ISSN:0385-6410
1884-0035
DOI:10.4241/kyubyochu.53.77