国上隧道建設工事における可燃性ガス対策について

国上隧道 (野積工区) 建設工事は, 昭和59年度に着工し, 上部半断面先進工法により, 掘削・覆土を施工している。工事着手直後に, 可燃性ガス (メタンガス) の発生に遭遇した。ガスは上半の進行と共に漸増し, 工区終点 (l=1,910m) まで続いた。 トンネル工事の事故としては最も悲惨な, 可燃性ガスによる爆発を防止するために, 安全性, 経済性, 施工性の面から, 対策工法について検討を重ねたところ, 換気による稀釈を基本とした工法が最適であると判断し, 換気量の増加, 局所換気を施工した。 本工事は, 現在まで無事故で進捗を見ている。今回ガス発生状況および対策概要について報告するもの...

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Published inNōgyō Doboku Gakkai-Shi Vol. 56; no. 2; pp. 121 - 125,a1
Main Author 宮原, 数雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 農業農村工学会 01.02.1988
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ISSN0369-5123
1884-7188
DOI10.11408/jjsidre1965.56.2_121

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Summary:国上隧道 (野積工区) 建設工事は, 昭和59年度に着工し, 上部半断面先進工法により, 掘削・覆土を施工している。工事着手直後に, 可燃性ガス (メタンガス) の発生に遭遇した。ガスは上半の進行と共に漸増し, 工区終点 (l=1,910m) まで続いた。 トンネル工事の事故としては最も悲惨な, 可燃性ガスによる爆発を防止するために, 安全性, 経済性, 施工性の面から, 対策工法について検討を重ねたところ, 換気による稀釈を基本とした工法が最適であると判断し, 換気量の増加, 局所換気を施工した。 本工事は, 現在まで無事故で進捗を見ている。今回ガス発生状況および対策概要について報告するものである。
Bibliography:ZZ00014130
370287
ISSN:0369-5123
1884-7188
DOI:10.11408/jjsidre1965.56.2_121