乾熱空気による水稲種子消毒技術の開発

乾熱空気による高能率水稲種子消毒技術の開発を目的として研究を行った。本研究では,いもち病菌,ばか苗病菌,もみ枯細菌病菌それぞれを保菌した種子を供試材料とし,乾熱空気による熱処理消毒が可能なラインバーナの火炎を利用する試験装置および電気管状炉による試験装置を用いて,機能確認試験,殺菌・防除効果試験および発芽に与える影響等の検証を行った。その結果,いもち病に対しては,慣行処理である薬剤浸漬や温湯浸漬を上回る殺菌率 100 %の殺菌効果が得られ,ばか苗病,もみ枯細菌病についても慣行処理と同等以上の効果が得られた。また,同条件の処理に対する発芽率の低下は認められなかった。...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inNōgyō Kikai Gakkaishi Vol. 75; no. 4; pp. 259 - 267
Main Authors 石綿, 陽子, 窪田, 陽介, 中山, 夏希, 越智, 昭彦, 小林, 研, 吉永, 慶太, 酒井, 和彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 農業食料工学会 01.07.2013
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0285-2543
1884-6025
DOI10.11357/jsam.75.259

Cover

More Information
Summary:乾熱空気による高能率水稲種子消毒技術の開発を目的として研究を行った。本研究では,いもち病菌,ばか苗病菌,もみ枯細菌病菌それぞれを保菌した種子を供試材料とし,乾熱空気による熱処理消毒が可能なラインバーナの火炎を利用する試験装置および電気管状炉による試験装置を用いて,機能確認試験,殺菌・防除効果試験および発芽に与える影響等の検証を行った。その結果,いもち病に対しては,慣行処理である薬剤浸漬や温湯浸漬を上回る殺菌率 100 %の殺菌効果が得られ,ばか苗病,もみ枯細菌病についても慣行処理と同等以上の効果が得られた。また,同条件の処理に対する発芽率の低下は認められなかった。
Bibliography:ZZ00015065
852685
ISSN:0285-2543
1884-6025
DOI:10.11357/jsam.75.259