緑化ウド収穫後の根株を利用したウドの芽栽培における品種および作型が生育・収量に及ぼす影響

緑化ウド収穫後の根株は,これまで廃棄されていたが,‘利根白’,‘在来紫’および‘愛知紫’の3品種ともに,根株の副芽から萌芽することでタラの芽に似た形状の「ウドの芽」が1株当たりそれぞれ60 g以上収穫できることを明らかにした.半促成作型(十分な低温により休眠覚醒させた根株を用いる)で緑化ウドを収穫した‘利根白’および‘改良伊勢’の根株からは,それぞれ,緑化ウドの約3倍の本数のウドの芽が収穫可能であった.一方,促成作型で緑化ウドを収穫した根株からは,休眠の比較的浅い‘改良伊勢’においてもほとんど萌芽が認められなかったことから,ジベレリンを処理して休眠打破した根株は,ウドの芽の生産に適さないと判断...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inEngeigaku kenkyuu Vol. 12; no. 4; pp. 397 - 401
Main Author 小泉, 丈晴
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 園芸学会 2013
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1347-2658
1880-3571
DOI10.2503/hrj.12.397

Cover

More Information
Summary:緑化ウド収穫後の根株は,これまで廃棄されていたが,‘利根白’,‘在来紫’および‘愛知紫’の3品種ともに,根株の副芽から萌芽することでタラの芽に似た形状の「ウドの芽」が1株当たりそれぞれ60 g以上収穫できることを明らかにした.半促成作型(十分な低温により休眠覚醒させた根株を用いる)で緑化ウドを収穫した‘利根白’および‘改良伊勢’の根株からは,それぞれ,緑化ウドの約3倍の本数のウドの芽が収穫可能であった.一方,促成作型で緑化ウドを収穫した根株からは,休眠の比較的浅い‘改良伊勢’においてもほとんど萌芽が認められなかったことから,ジベレリンを処理して休眠打破した根株は,ウドの芽の生産に適さないと判断される.
Bibliography:870009
ZZ20004168
ISSN:1347-2658
1880-3571
DOI:10.2503/hrj.12.397