水田水管理自動化システム

「農業に関する技術の研究開発の促進に関する特別措置法」(1994~1999(平成6~11)年度)に基づき、生物系特定産業技術研究推進機構(生研機構)が主体となって、生産現場で緊急度の高い課題に対して革新的農業技術の研究開発を推進させた。米どころ新潟県からは、ソリマチ株式会社が「大区画水田における水管理の高度化に関する研究開発」を受託した。その研究成果は、「水田水管理自動化システム」として、現在でも新潟県刈谷田川土地改良区の水田で実稼働していることに集約される。このシステムの導入効果として、水管理時間の大幅削減、水位の精密制御、気象災害への予防的対応、水管理一元化の可能性など、多くの利点が挙げら...

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Published inJournal of the Japanese Agricultural Systems Society Vol. 21; no. 3; pp. 143 - 147
Main Author 中野, 和弘
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published システム農学会 10.12.2005
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ISSN0913-7548
2189-0560
DOI10.14962/jass.21.3_143

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Summary:「農業に関する技術の研究開発の促進に関する特別措置法」(1994~1999(平成6~11)年度)に基づき、生物系特定産業技術研究推進機構(生研機構)が主体となって、生産現場で緊急度の高い課題に対して革新的農業技術の研究開発を推進させた。米どころ新潟県からは、ソリマチ株式会社が「大区画水田における水管理の高度化に関する研究開発」を受託した。その研究成果は、「水田水管理自動化システム」として、現在でも新潟県刈谷田川土地改良区の水田で実稼働していることに集約される。このシステムの導入効果として、水管理時間の大幅削減、水位の精密制御、気象災害への予防的対応、水管理一元化の可能性など、多くの利点が挙げられる。一方、導入時の障害として安くない経費が挙げられるが、広域水田水管理モニタリングシステムへ展開することで、地域農業情報ネットワークサービスの一翼を担える可能性がある。
Bibliography:ZZ00011894
732022
ISSN:0913-7548
2189-0560
DOI:10.14962/jass.21.3_143