モモ幼木の凍害による主幹部障害と枯死樹発生に及ぼす台木品種の影響

数種のモモ台木品種と岐阜県飛騨地域在来のハナモモに‘白鳳’,‘昭和白桃’を接ぎ木して凍害による主幹部障害,枯死樹発生に及ぼす影響を検討した.‘おはつもも’台は3年生時から穂木部を中心に障害が発生し,4年生時にはすべて枯死した.これに対し‘モモ台木筑波1号’台,‘ハローブラッド’台および‘国府HM-1’台は3~4年生時に穂木部,台木・接ぎ木部ともに障害が発生したが,枯死には至らなかった.中でも‘国府HM-1’台は,障害程度が最も軽症であり,障害発生抑制に有効な台木であると考えられた.一方,台木品種による穂木品種の発芽期,開花始期,展葉期に差は認められなかった.また,樹体生育量には差は認められたが...

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Published inEngeigaku kenkyuu Vol. 5; no. 4; pp. 447 - 452
Main Authors 神尾, 真司, 浅野, 雄二, 川部, 満紀, 宮本, 善秋
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 園芸学会 2006
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ISSN1347-2658
1880-3571
DOI10.2503/hrj.5.447

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Summary:数種のモモ台木品種と岐阜県飛騨地域在来のハナモモに‘白鳳’,‘昭和白桃’を接ぎ木して凍害による主幹部障害,枯死樹発生に及ぼす影響を検討した.‘おはつもも’台は3年生時から穂木部を中心に障害が発生し,4年生時にはすべて枯死した.これに対し‘モモ台木筑波1号’台,‘ハローブラッド’台および‘国府HM-1’台は3~4年生時に穂木部,台木・接ぎ木部ともに障害が発生したが,枯死には至らなかった.中でも‘国府HM-1’台は,障害程度が最も軽症であり,障害発生抑制に有効な台木であると考えられた.一方,台木品種による穂木品種の発芽期,開花始期,展葉期に差は認められなかった.また,樹体生育量には差は認められたが,障害発生との関係は明らかでなかった.
Bibliography:732101
ZZ20004168
ISSN:1347-2658
1880-3571
DOI:10.2503/hrj.5.447