HPLCによる青果物中残留農薬及びその代謝物の一斉分析法

青果物中の19種農薬及び4種代謝物の紫外及びUV検出器付きHPLCによる一斉分析法を作製した. 試料をMeCN抽出し, アルカリ性食塩水と分配後 Bond Elut® SAX+PSA カートリッジ (かんきつ類では Sep-Pak® フロリジルを追加) でクリーンアップした. カラムからの溶出には5, 15又は50%アセトン含有n-ヘキサンを用い, 1~3画分に分けて溶出することにより妨害成分の影響を少なくした. 試料に0.2又は0.5ppm添加した農薬の回収率は, 一部の農薬を除きほぼ満足すべき結果を得た. 本法を各種青果物に適用し, りんごからNAC, バナナからビテルタノール, グレープ...

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Published inShokuhin eiseigaku zasshi Vol. 39; no. 1; pp. 13 - 25_1
Main Authors 津村, ゆかり, 柴田, 正, 中村, 優美子, 外海, 泰秀
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 01.02.1998
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ISSN0015-6426
1882-1006
DOI10.3358/shokueishi.39.13

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Summary:青果物中の19種農薬及び4種代謝物の紫外及びUV検出器付きHPLCによる一斉分析法を作製した. 試料をMeCN抽出し, アルカリ性食塩水と分配後 Bond Elut® SAX+PSA カートリッジ (かんきつ類では Sep-Pak® フロリジルを追加) でクリーンアップした. カラムからの溶出には5, 15又は50%アセトン含有n-ヘキサンを用い, 1~3画分に分けて溶出することにより妨害成分の影響を少なくした. 試料に0.2又は0.5ppm添加した農薬の回収率は, 一部の農薬を除きほぼ満足すべき結果を得た. 本法を各種青果物に適用し, りんごからNAC, バナナからビテルタノール, グレープフルーツからクロルピリホス, OPP, TBZ, イマザリルを検出した. 各農薬ピークはフォトダイオードアレイ検出器, GC-NPD/FPD, GC/MS (TIC, SIM) で確認した.
Bibliography:ZZ00009680
570744
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.39.13