数品種のウンシュウミカン果実における糖集積

ウンシュウミカンの8品種の果汁における糖含量および'宮川早生'と'青島温州'の果汁と果皮における糖含量をHPLCで経時的に測定した.果汁の糖含量の変化において品種間で著しい差異は認められなかった.成熟期間中グルコース/フルクトース比にピークが認められたが, その時期的変化には品種間で著しい差異は認められなかった.果汁におけるスクロース含量の増加開始は早生の'宮川早生'と晩生の'青島温州'とも9月からであった.しかし果皮における糖含量の増加は青島温州で遅れた.ウンシュウミカンの果汁における糖集積のパターンには品種間の...

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Published inEngei Gakkai zasshi Vol. 69; no. 5; pp. 624 - 628
Main Authors 西川, 咲百合, 村井, 泰広, 向井, 啓雄, 梶田, 信明, 高木, 敏彦, 原田, 久
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 園芸学会 01.09.2000
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ISSN0013-7626
1880-358X
DOI10.2503/jjshs.69.624

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Summary:ウンシュウミカンの8品種の果汁における糖含量および'宮川早生'と'青島温州'の果汁と果皮における糖含量をHPLCで経時的に測定した.果汁の糖含量の変化において品種間で著しい差異は認められなかった.成熟期間中グルコース/フルクトース比にピークが認められたが, その時期的変化には品種間で著しい差異は認められなかった.果汁におけるスクロース含量の増加開始は早生の'宮川早生'と晩生の'青島温州'とも9月からであった.しかし果皮における糖含量の増加は青島温州で遅れた.ウンシュウミカンの果汁における糖集積のパターンには品種間の差がほとんどないと考えられた.
Bibliography:612152
ZZ00015006
ISSN:0013-7626
1880-358X
DOI:10.2503/jjshs.69.624