乳牛にみられた心房細動について

未経産および経産牛834頭に対して聴診を実施し以下の成績を得た。 1) ホルスタイン経産牛540頭のうち8例に不整脈を認め,未経産牛および黒毛和種には異常を認めなかった。 2) 心電図学的にはそれらの不整脈はすべて心房細動であった。 3) 8例のうち1例は不整脈発見後約1ケ月で突然死し,剖検の結果心不全と診断された。 4) 心房細動牛では絶対性不整脈がみられ,RR間隔は0.4秒~0.11秒の間で変動していた。心拍数は通常110回/分以上であった。 5) f波の頻度は350から900であった。...

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Published inAdvances in Animal Electrocardiography Vol. 14; no. 14; pp. 32 - 40
Main Authors 松島, 孝志, 高橋, 充雄, 福本, 幸久, 大竹, 修, 細川, 護, 南, 三郎, 佐々木, 博一, 赤木, 敬輔, 岸本, 昌久, 西岡, 昌光, 斎木, 義仁, 栃木, 利文, 津村, 巌
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本獣医循環器学会 1981
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ISSN0287-0762
1883-5279
DOI10.11276/jsvc1968.14.32

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Summary:未経産および経産牛834頭に対して聴診を実施し以下の成績を得た。 1) ホルスタイン経産牛540頭のうち8例に不整脈を認め,未経産牛および黒毛和種には異常を認めなかった。 2) 心電図学的にはそれらの不整脈はすべて心房細動であった。 3) 8例のうち1例は不整脈発見後約1ケ月で突然死し,剖検の結果心不全と診断された。 4) 心房細動牛では絶対性不整脈がみられ,RR間隔は0.4秒~0.11秒の間で変動していた。心拍数は通常110回/分以上であった。 5) f波の頻度は350から900であった。
Bibliography:250418
ZZ00011275
ISSN:0287-0762
1883-5279
DOI:10.11276/jsvc1968.14.32