エラチオール・ベゴニア‘ネティア’の生育,開花および草姿に対する間欠冷蔵処理と短日処理効果の比較

9月中旬および10月中旬出荷作型における間欠冷蔵処理および短日処理がエラチオール・ベゴニア‘ネティア’の生育および開花に及ぼす影響を比較した.間欠冷蔵処理は10 ℃冷蔵処理を4日間行った後,温室内管理を3日もしくは4日行う処理を4回繰り返す方法とした.短日処理は15時から19時15分のシェードを14日間行う方法とした.目的とする開花期を9月中旬と10月中旬とし,間欠冷蔵処理を開花期の約2か月半前,短日処理を約1か月半前に開始したところ,両処理とも目的の時期に開花させることができた.間欠冷蔵処理区と短日処理区の草丈比および株張り比は,9月中旬開花作型でそれぞれ1.55および2.32と1.94およ...

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Published in植物環境工学 Vol. 31; no. 4; pp. 210 - 215
Main Authors 中島, 拓, 後藤, 丹十郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本生物環境工学会 2019
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ISSN1880-2028
1880-3563
DOI10.2525/shita.31.210

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Summary:9月中旬および10月中旬出荷作型における間欠冷蔵処理および短日処理がエラチオール・ベゴニア‘ネティア’の生育および開花に及ぼす影響を比較した.間欠冷蔵処理は10 ℃冷蔵処理を4日間行った後,温室内管理を3日もしくは4日行う処理を4回繰り返す方法とした.短日処理は15時から19時15分のシェードを14日間行う方法とした.目的とする開花期を9月中旬と10月中旬とし,間欠冷蔵処理を開花期の約2か月半前,短日処理を約1か月半前に開始したところ,両処理とも目的の時期に開花させることができた.間欠冷蔵処理区と短日処理区の草丈比および株張り比は,9月中旬開花作型でそれぞれ1.55および2.32と1.94および2.70,10月開花作型でそれぞれ2.07および2.81と2.55および2.90であり,両作型とも間欠冷蔵を行うと草姿のバランスが改善され,品質の向上に繋がった.これらのことから,間欠冷蔵処理を用いることで,開花期の調節を行いつつ,高品質な鉢物生産が可能であると考えられた.
Bibliography:930603
ZZ20020518
ISSN:1880-2028
1880-3563
DOI:10.2525/shita.31.210