ISSR分析によるハナハスの品種識別

アジアハス(Nelumbo nucifera),アメリカハス(Nelumbo pentapetala)ならびに種間の雑種を含むハス85品種を供試して,品種識別法としてISSRマーカーによるハス品種のDNAフィンガープリントを行った.5種類のISSRプライマー(UBC811,818,840,855,857)から品種間の多数なバンドパターンが得られた.黄花色系をもつアメリカハスはアジアハスに比べて独特な多型バンドを示し,または中国からの紅蓮および日本由来の品種も多型バンドが存在することが示唆された.さらに85品種を識別できる最少のISSRプライマーのセットを選んだ.その結果,5種類のプライマーから...

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Published inEngeigaku kenkyuu Vol. 2; no. 4; pp. 259 - 264
Main Authors 黄, 建成, 田辺, 賢二, 板井, 章浩
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 園芸学会 2003
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ISSN1347-2658
1880-3571
DOI10.2503/hrj.2.259

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Summary:アジアハス(Nelumbo nucifera),アメリカハス(Nelumbo pentapetala)ならびに種間の雑種を含むハス85品種を供試して,品種識別法としてISSRマーカーによるハス品種のDNAフィンガープリントを行った.5種類のISSRプライマー(UBC811,818,840,855,857)から品種間の多数なバンドパターンが得られた.黄花色系をもつアメリカハスはアジアハスに比べて独特な多型バンドを示し,または中国からの紅蓮および日本由来の品種も多型バンドが存在することが示唆された.さらに85品種を識別できる最少のISSRプライマーのセットを選んだ.その結果,5種類のプライマーから得られた20本のISSRマーカーを用いて85品種の識別が可能となり,各品種に特異的なDNAフィンガープリントが得られた.
Bibliography:ZZ20004168
682936
ISSN:1347-2658
1880-3571
DOI:10.2503/hrj.2.259