ブドウ‘クイーンニーナ’における環状はく皮と主枝更新せん定の併用効果
ブドウ‘クイーンニーナ’における環状はく皮処理において,樹勢低下を回避しながら毎年安定した着色向上効果を得る目的で,主枝更新せん定を併用した連年の環状はく皮処理法を考案した.環状はく皮処理幅は,4 mmより12 mmの方が着色向上効果が高かった.新梢当たりの花穂着生数は,主枝更新せん定の方が短梢せん定より有意に多かった.果粒重は,主枝更新せん定の方が短梢せん定より有意に小さかった.環状はく皮処理により,無処理に対し有意に着色が向上したものの,せん定法による差はみられなかった.小根中貯蔵炭水化物含量は,主枝更新・環状はく皮処理で多く,短梢および短梢・環状はく皮処理に対し有意差が認められた.このこ...
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| Published in | Engeigaku kenkyuu Vol. 13; no. 1; pp. 47 - 52 |
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| Main Authors | , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人 園芸学会
2014
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| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 1347-2658 1880-3571 |
| DOI | 10.2503/hrj.13.47 |
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| Summary: | ブドウ‘クイーンニーナ’における環状はく皮処理において,樹勢低下を回避しながら毎年安定した着色向上効果を得る目的で,主枝更新せん定を併用した連年の環状はく皮処理法を考案した.環状はく皮処理幅は,4 mmより12 mmの方が着色向上効果が高かった.新梢当たりの花穂着生数は,主枝更新せん定の方が短梢せん定より有意に多かった.果粒重は,主枝更新せん定の方が短梢せん定より有意に小さかった.環状はく皮処理により,無処理に対し有意に着色が向上したものの,せん定法による差はみられなかった.小根中貯蔵炭水化物含量は,主枝更新・環状はく皮処理で多く,短梢および短梢・環状はく皮処理に対し有意差が認められた.このことは,環状はく皮による根の貯蔵養分減退が,主枝更新せん定で緩和できる可能性を示していた. |
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| Bibliography: | ZZ20004168 870925 |
| ISSN: | 1347-2658 1880-3571 |
| DOI: | 10.2503/hrj.13.47 |