シリンダーインテークレート試験における水平浸透と緩衝池について

有限要素法によるシリンダーインテークレート試験の飽和-不飽和流解析を行った.その結果を一次元浸潤解析結果と比較し,シリンダー先端より深いところからの水平浸透の影響および緩衝池の効果などについて調べた。これより,土層の透水係数が5×10-4cm/sより小さい場合は緩衝池が必要でないこと,透水係数が大きい土層では水平浸透による誤差を生じるが,幅10cm程度の緩衝池ではそれを抑制する効果はほとんど期待できないことなどが分かった。また,試験結果を整理する際は,深さ20cmの円筒内の土塊中の間隙に入りうる水量の1.5倍に相当する積算浸入量までのデータを重視すれば,水平浸透による誤差を小さくできることが分...

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Published inNōgyō Doboku Gakkai ronbunshū Vol. 1988; no. 133; pp. 87 - 92,a2
Main Author 島田, 清
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 農業農村工学会 01.02.1988
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ISSN0387-2335
1884-7234
DOI10.11408/jsidre1965.1988.87

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Summary:有限要素法によるシリンダーインテークレート試験の飽和-不飽和流解析を行った.その結果を一次元浸潤解析結果と比較し,シリンダー先端より深いところからの水平浸透の影響および緩衝池の効果などについて調べた。これより,土層の透水係数が5×10-4cm/sより小さい場合は緩衝池が必要でないこと,透水係数が大きい土層では水平浸透による誤差を生じるが,幅10cm程度の緩衝池ではそれを抑制する効果はほとんど期待できないことなどが分かった。また,試験結果を整理する際は,深さ20cmの円筒内の土塊中の間隙に入りうる水量の1.5倍に相当する積算浸入量までのデータを重視すれば,水平浸透による誤差を小さくできることが分った。
Bibliography:ZZ00015250
391980
ISSN:0387-2335
1884-7234
DOI:10.11408/jsidre1965.1988.87