世界の河川および湖沼の水質生態系モデルの比較

河川や湖沼の水環境改善のためには, 多くの主体の参画による, 点源対策, 面源対策, 自然浄化機能の活用等の総合的な水環境改善計画の推進が求められている。その際には, 各施策の費用対効果等も視野に入れなければならない。このような総合的な計画の立案に当たっては, 流域~河川~湖沼内の連続した系について, 複雑な汚濁メカニズムを正しく捉えることが重要であり, 適切なモニタリングの実施と併せて, 目的に合った良質な水質生態系モデルを適用することが重要な課題になる。このような水系連続型モデルは, 海外でも開発が進んでいる。今後, 水文・気象の時空間変動が大きく, 土地利用も複雑, 湖沼の底地形も複雑な...

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Bibliographic Details
Published inSuido no chi Vol. 75; no. 8; pp. 715 - 720,a2
Main Authors 田島, 正廣, 井下, 恭次
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 農業農村工学会 01.08.2007
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ISSN1882-2770
1884-7196
DOI10.11408/jjsidre2007.75.715

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Summary:河川や湖沼の水環境改善のためには, 多くの主体の参画による, 点源対策, 面源対策, 自然浄化機能の活用等の総合的な水環境改善計画の推進が求められている。その際には, 各施策の費用対効果等も視野に入れなければならない。このような総合的な計画の立案に当たっては, 流域~河川~湖沼内の連続した系について, 複雑な汚濁メカニズムを正しく捉えることが重要であり, 適切なモニタリングの実施と併せて, 目的に合った良質な水質生態系モデルを適用することが重要な課題になる。このような水系連続型モデルは, 海外でも開発が進んでいる。今後, 水文・気象の時空間変動が大きく, 土地利用も複雑, 湖沼の底地形も複雑な日本での水質生態系モデルの開発に当っては世界的に評価の高いモデルと比較・検討することも必要である。本報では米州開発銀行融資のブラジル国での業務を通じ, これら海外モデルについての知見を得たので紹介する。
Bibliography:ZZ20032453
742226
ISSN:1882-2770
1884-7196
DOI:10.11408/jjsidre2007.75.715