オオムギ主要品種の登熟過程における赤かび病病勢進展とかび毒蓄積特性
我が国の主要なオオムギ品種である六条皮麦「カシマムギ」および「シュンライ」,六条裸麦「イチバンボシ」ならびに二条皮麦「ニシノチカラ」を赤かび病菌の感染圧が異なる 2圃場で 2年間栽培し,開花10・20・30日後および収穫適期に赤かび病の発病程度とかび毒(DON+NIV)蓄積量を調べ,登熟過程での各品種の赤かび病の病勢進展とかび毒蓄積の特性を解析した。その結果,六条皮麦 2品種では,他の品種に比べ早くから本病の病勢が進展するとともにそれと並行してかび毒が蓄積したが,「ニシノチカラ」は,初発が遅く,かび毒蓄積量の増加も開花20~30日後以降と比較的遅かった。一方,「イチバンボシ」の病勢進展は両者の...
        Saved in:
      
    
          | Published in | Kyūshū Byōgaichu Kenkyūkaiho Vol. 58; pp. 14 - 21 | 
|---|---|
| Main Authors | , , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            九州病害虫研究会
    
        2012
     | 
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 0385-6410 1884-0035  | 
| DOI | 10.4241/kyubyochu.58.14 | 
Cover
| Summary: | 我が国の主要なオオムギ品種である六条皮麦「カシマムギ」および「シュンライ」,六条裸麦「イチバンボシ」ならびに二条皮麦「ニシノチカラ」を赤かび病菌の感染圧が異なる 2圃場で 2年間栽培し,開花10・20・30日後および収穫適期に赤かび病の発病程度とかび毒(DON+NIV)蓄積量を調べ,登熟過程での各品種の赤かび病の病勢進展とかび毒蓄積の特性を解析した。その結果,六条皮麦 2品種では,他の品種に比べ早くから本病の病勢が進展するとともにそれと並行してかび毒が蓄積したが,「ニシノチカラ」は,初発が遅く,かび毒蓄積量の増加も開花20~30日後以降と比較的遅かった。一方,「イチバンボシ」の病勢進展は両者の中間で,かび毒蓄積は「ニシノチカラ」に近い挙動を示した。以上から,主要オオムギ品種の登熟過程における赤かび病病勢進展およびかび毒蓄積特性は,六条皮麦・六条裸麦・二条皮麦で異なることが示唆された。 | 
|---|---|
| Bibliography: | ZZ00014779 850328  | 
| ISSN: | 0385-6410 1884-0035  | 
| DOI: | 10.4241/kyubyochu.58.14 |