施設内における害虫の物理的防除に関する研究 捕虫機の気流がコナガの行動に与える影響

気流を用いたコナガの物理的防除技術を開発するため,気流条件がコナガ成・幼虫の除去に及ぼす影響について明らかにした。仮死状態のコナガ成虫は垂直および水平気流ともに3.5m/sの気流速度で100%除去できた。金網上に静止しているコナガ成虫を完全に除去するには,垂直気流では気流速度20m/sで暴露時間2s,水平気流では気流速度20m/sで暴露時間6sを要した。飛翔しているコナガ成虫は,気流速度3m/sのとき,垂直気流では100%除去し捕獲できたが,水平気流の捕獲率は60%であった。金網上のコナガ幼虫は送風すると,糸で体を支えることで,成虫に比べて累積除去率は低くなり,気流速度20m/sのとき垂直気流...

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Published inNōgyō Kikai Gakkaishi Vol. 73; no. 2; pp. 148 - 155
Main Authors 小林, 恭, 宮崎, 昌宏, 齋藤, 秀文, 武田, 光能, 山根, 俊
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 農業食料工学会 01.03.2011
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ISSN0285-2543
1884-6025
DOI10.11357/jsam.73.148

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Summary:気流を用いたコナガの物理的防除技術を開発するため,気流条件がコナガ成・幼虫の除去に及ぼす影響について明らかにした。仮死状態のコナガ成虫は垂直および水平気流ともに3.5m/sの気流速度で100%除去できた。金網上に静止しているコナガ成虫を完全に除去するには,垂直気流では気流速度20m/sで暴露時間2s,水平気流では気流速度20m/sで暴露時間6sを要した。飛翔しているコナガ成虫は,気流速度3m/sのとき,垂直気流では100%除去し捕獲できたが,水平気流の捕獲率は60%であった。金網上のコナガ幼虫は送風すると,糸で体を支えることで,成虫に比べて累積除去率は低くなり,気流速度20m/sのとき垂直気流で70%,水平気流で50%であった。
Bibliography:810689
ZZ00015065
ISSN:0285-2543
1884-6025
DOI:10.11357/jsam.73.148