低濃度多量散布の静電散布装置に関する研究 温室メロン用静電散布ロボットの開発

大規模温室メロン栽培の防除作業省力化と良好な付着性能確保を目的として,低濃度多量散布の静電散布ロボットを開発した。開発機は吐出量0.56L/min,液滴比電荷-0.45mC/kgの静電散布装置を8個装備し,温室床面上の磁気テープにより無人散布作業を行う。開発機の付着性能は,感水紙の垂直裏面及び水平下面に対し,メロン群落手前で付着度指数8.0~10と無荷電散布の2倍以上優れ,群落奥でも無荷電より有意に高かった。静電散布は100~300L/10aの範囲において,散布量の増加に伴い付着度指数が高まった。開発機の害虫防除効果は手散布と差が無く,圃場作業量は散布量450L/10aにおいて3.8a/hであ...

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Published inNōgyō Kikai Gakkaishi Vol. 72; no. 6; pp. 578 - 586
Main Authors 大須賀, 隆司, 宮崎, 昌宏, 大村, 和宏, 山根, 俊, 齋藤, 秀文, 青野, 守
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 農業食料工学会 01.11.2010
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ISSN0285-2543
1884-6025
DOI10.11357/jsam.72.578

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Summary:大規模温室メロン栽培の防除作業省力化と良好な付着性能確保を目的として,低濃度多量散布の静電散布ロボットを開発した。開発機は吐出量0.56L/min,液滴比電荷-0.45mC/kgの静電散布装置を8個装備し,温室床面上の磁気テープにより無人散布作業を行う。開発機の付着性能は,感水紙の垂直裏面及び水平下面に対し,メロン群落手前で付着度指数8.0~10と無荷電散布の2倍以上優れ,群落奥でも無荷電より有意に高かった。静電散布は100~300L/10aの範囲において,散布量の増加に伴い付着度指数が高まった。開発機の害虫防除効果は手散布と差が無く,圃場作業量は散布量450L/10aにおいて3.8a/hであった。
Bibliography:ZZ00015065
800328
ISSN:0285-2543
1884-6025
DOI:10.11357/jsam.72.578