家蚕の血液量について

1. 14C-イヌリン稀釈法により家蚕の幼虫, 蛹, 成虫の血液量を個体別に測定した。幼虫, 蛹, 成虫の体重に占める血液量の割合は21~25%の範囲内であって, 雌雄差はほとんど認められなかった。 2. 合成飼料の水分量を変えた場合の体水分量, 血液量を求め, 体重および体水分量に対する血液量の比率を算出した結果, 血液量は体重の約33%, 体水分量の約40%を占めていた。なおこの比率は飼料水分量の増加につれて比較的安定した値を示した。 3. 幼虫の血液トレハロース含量および全トレハロース含量を定量し, トレハロースが特異的に血液に存在すると仮定して血液量を算出し, 14C-イヌリン法の結果...

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Published inNihon sanshigaku zasshi Vol. 40; no. 4; pp. 330 - 334
Main Authors 堀江, 保宏, 井口, 民夫, 柳川, 弘明, 渡辺, 喜二郎
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 社団法人 日本蚕糸学会 30.08.1971
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ISSN0037-2455
1884-796X
DOI10.11416/kontyushigen1930.40.330

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Summary:1. 14C-イヌリン稀釈法により家蚕の幼虫, 蛹, 成虫の血液量を個体別に測定した。幼虫, 蛹, 成虫の体重に占める血液量の割合は21~25%の範囲内であって, 雌雄差はほとんど認められなかった。 2. 合成飼料の水分量を変えた場合の体水分量, 血液量を求め, 体重および体水分量に対する血液量の比率を算出した結果, 血液量は体重の約33%, 体水分量の約40%を占めていた。なおこの比率は飼料水分量の増加につれて比較的安定した値を示した。 3. 幼虫の血液トレハロース含量および全トレハロース含量を定量し, トレハロースが特異的に血液に存在すると仮定して血液量を算出し, 14C-イヌリン法の結果と比較した。
Bibliography:34316
ZZ00018606
ISSN:0037-2455
1884-796X
DOI:10.11416/kontyushigen1930.40.330