新潟県中越地震時に集会施設が果たした避難機能

新潟県中越地震の被災地区において集会施設が果たした避難機能をもとに, その整備手法について考察した。平成16~18年に小千谷市において実態調査と町内会長へのアンケートを行い, 避難行動と集会場の利用形態, 施設の被害との整備状況 (施設構造, 床面積, 付帯空地, 利用圏域) を把握・分析すると共に, 避難施設として集会所が具備すべき条件を検討した。この結果, 集会所は災害後の非常時規範の段階に対応する一時的避難施設として位置付けられること, 施設が具備すべき条件の第一は, 安全・安心の確保であること, 農村地域では集落コミュニティを単位とした避難行動が基礎となることに対する配慮が必要であるこ...

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Published inNōgyō Doboku Gakkai-Shi Vol. 75; no. 4; pp. 293 - 296,a1
Main Authors 樋山, 和恵, 福与, 徳文, 有田, 博之, 武山, 絵美, 橋本, 禅
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 農業農村工学会 01.04.2007
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ISSN0369-5123
1884-7188
DOI10.11408/jjsidre1965.75.293

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Summary:新潟県中越地震の被災地区において集会施設が果たした避難機能をもとに, その整備手法について考察した。平成16~18年に小千谷市において実態調査と町内会長へのアンケートを行い, 避難行動と集会場の利用形態, 施設の被害との整備状況 (施設構造, 床面積, 付帯空地, 利用圏域) を把握・分析すると共に, 避難施設として集会所が具備すべき条件を検討した。この結果, 集会所は災害後の非常時規範の段階に対応する一時的避難施設として位置付けられること, 施設が具備すべき条件の第一は, 安全・安心の確保であること, 農村地域では集落コミュニティを単位とした避難行動が基礎となることに対する配慮が必要であること等を論じた。
Bibliography:ZZ00014130
740611
ISSN:0369-5123
1884-7188
DOI:10.11408/jjsidre1965.75.293