イヌのIgG型骨髄腫の1例について (短報)

家畜における骨髄腫はきわめてまれである. 本例は11歳雄秋田犬で生前, フィラリア寄生と突発的血尿がみられ, 血清学的には骨髄腫特有のmonoclonalな高γ-グロブリン血症を示し, IgG2ab成分が増加していた. 剖検では顕著な脾腫がみられ, 組織学的には脾をはじめとし各臓器に骨髄腫細胞の浸潤増殖像がみられた. 腫瘍細胞の増生はむしろ骨髄外性に著明で, 脾原発が推定された....

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Published inJapanese journal of veterinary science Vol. 42; no. 2; pp. 271 - 273,275
Main Authors 中村, 和博, 友田, 勇, 片見, 一衛, 高橋, 公正, 藤原, 公策
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本獣医学会 25.04.1980
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ISSN0021-5295
1881-1442
DOI10.1292/jvms1939.42.271

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Summary:家畜における骨髄腫はきわめてまれである. 本例は11歳雄秋田犬で生前, フィラリア寄生と突発的血尿がみられ, 血清学的には骨髄腫特有のmonoclonalな高γ-グロブリン血症を示し, IgG2ab成分が増加していた. 剖検では顕著な脾腫がみられ, 組織学的には脾をはじめとし各臓器に骨髄腫細胞の浸潤増殖像がみられた. 腫瘍細胞の増生はむしろ骨髄外性に著明で, 脾原発が推定された.
Bibliography:211456
ZZ00021048
ISSN:0021-5295
1881-1442
DOI:10.1292/jvms1939.42.271