チャの試験管内挿木における培地条件の改良 (2)植物生長調節物質の最適条件の検討

1試験管内挿木を行う培養培地の検討を行い,生育が良好である培地の植物生長調節物質の濃度が明らかになった。 2IBA,BAとGA3の組合せ試験の結果,IBA0.01mg/l,BA1.0mg/lとGA35.0mg/lが生育が最も良好であった。 3培養体基部に形成されるカルスの大きさはBA濃度が高くなるにともない大きくなった。 41AA,カイネチンとGA3の組合せ試験の結果,IAA1.0mg/l,カイネチン1.0mg/lとGA35.0mg/lが生育が良好であった。 5GA3の濃度についてさらに試験した結果,.生育はGA350mg/lが最も良かったが,20,50mg/lでは葉が細くなる異常な生育を示し...

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Published inChagyō kenkyū hōkoku Vol. 1993; no. 77; pp. 47 - 55
Main Authors 柴田, 真里子, 倉貫, 幸一
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 日本茶業学会 10.06.1993
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ISSN0366-6190
1883-941X
DOI10.5979/cha.1993.47

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Summary:1試験管内挿木を行う培養培地の検討を行い,生育が良好である培地の植物生長調節物質の濃度が明らかになった。 2IBA,BAとGA3の組合せ試験の結果,IBA0.01mg/l,BA1.0mg/lとGA35.0mg/lが生育が最も良好であった。 3培養体基部に形成されるカルスの大きさはBA濃度が高くなるにともない大きくなった。 41AA,カイネチンとGA3の組合せ試験の結果,IAA1.0mg/l,カイネチン1.0mg/lとGA35.0mg/lが生育が良好であった。 5GA3の濃度についてさらに試験した結果,.生育はGA350mg/lが最も良かったが,20,50mg/lでは葉が細くなる異常な生育を示し,葉数がやや減少することから,10mg/1が最も適した濃度であることが明かとなった。 6チャの試験管内挿木による大量増殖のためには,IBA0.01mg/l,BA1.0mg/lとGA310mg/lを加えると培養7週間後に6葉以上で43mmの生育が期待できる。
Bibliography:ZZ00016154
500092
ISSN:0366-6190
1883-941X
DOI:10.5979/cha.1993.47