ショウジョウバエのレーザによる物理的防除(1) : レーザ照射が害虫の活性度へ及ぼす影響

化学的防除法に代わる物理的防除の手段としてレーザを用いる研究を進めるにあたり、その防除効果を評価する方法が必要となる。本研究ではジョウジョウバエを実験対象とし、その呼吸によって発生する二酸化炭素の量を計測することにより、その活性度を数値的に考察することを試みた。また、レーザの特性の違いによって実験対象に対する効果の違いを調べた。その結果、実験対象生物の活性度を数値的に計測できることを確認した。また、波長1064nmの近赤外レーザと比べ、532nmの緑色レーザを照射する方が、より効果的であるとともに、緑色レーザの照射効果において照射エネルギー密度6kJ/m2付近にしきい値の存在が推測される結果を...

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Published inNōgyō Kikai Gakkaishi Vol. 67; no. 5; pp. 93 - 100
Main Authors 大林, 弘嗣, 佐藤, 邦夫, 伊藤, 信孝
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 01.09.2005
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ISSN0285-2543
DOI10.11357/jsam1937.67.5_93

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Summary:化学的防除法に代わる物理的防除の手段としてレーザを用いる研究を進めるにあたり、その防除効果を評価する方法が必要となる。本研究ではジョウジョウバエを実験対象とし、その呼吸によって発生する二酸化炭素の量を計測することにより、その活性度を数値的に考察することを試みた。また、レーザの特性の違いによって実験対象に対する効果の違いを調べた。その結果、実験対象生物の活性度を数値的に計測できることを確認した。また、波長1064nmの近赤外レーザと比べ、532nmの緑色レーザを照射する方が、より効果的であるとともに、緑色レーザの照射効果において照射エネルギー密度6kJ/m2付近にしきい値の存在が推測される結果を得た。
Bibliography:720746
ZZ00015065
ISSN:0285-2543
DOI:10.11357/jsam1937.67.5_93