飼料イネ籾の消化性を向上させる効率的調製技術(2) : 効率的籾殻剥離・籾破砕装置の開発

イネ発酵粗飼料の乳肉牛への給与においては、籾が消化されにくい籾殻で覆われているため、未消化のまま排出される籾の多いことが問題となっている。そこで、物理的に籾から籾殻を剥離または籾ごと破砕する装置を開発した。籾殼を効率的に剥離するには、籾にせん断力を作用させるのが有効であるため、互いに逆方向に回転する2本のローラで材料を挟み込みながら籾殻を剥離・破砕する機構とし、ローラ表面にはV字型の溝を設けた。ローラ間周速度比10%、ローラ周速度0.2m/sの条件で、籾を供試した場合の籾殻剥離・破砕率は80%に達し、所要動力は0.3〜0.4kWと比較的小さく、処理能力は1.1t/hであった。...

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Published inNōgyō Kikai Gakkaishi Vol. 70; no. 2; pp. 136 - 142
Main Authors 重田, 一人, 喜田, 環樹, 松尾, 守展
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 01.03.2008
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ISSN0285-2543
DOI10.11357/jsam1937.70.2_136

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Summary:イネ発酵粗飼料の乳肉牛への給与においては、籾が消化されにくい籾殻で覆われているため、未消化のまま排出される籾の多いことが問題となっている。そこで、物理的に籾から籾殻を剥離または籾ごと破砕する装置を開発した。籾殼を効率的に剥離するには、籾にせん断力を作用させるのが有効であるため、互いに逆方向に回転する2本のローラで材料を挟み込みながら籾殻を剥離・破砕する機構とし、ローラ表面にはV字型の溝を設けた。ローラ間周速度比10%、ローラ周速度0.2m/sの条件で、籾を供試した場合の籾殻剥離・破砕率は80%に達し、所要動力は0.3〜0.4kWと比較的小さく、処理能力は1.1t/hであった。
Bibliography:ZZ00015065
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ISSN:0285-2543
DOI:10.11357/jsam1937.70.2_136