竹粉および竹粉堆肥被覆による雑草抑制効果
竹粉および竹堆肥を用いて土壌を被覆し、雑草抑制効果を調査した。それぞれの資材を3.3kg m-2および1.1kg m-2で被覆した4処理区(B,B1/3,BC,BC1/3)および裸地の対照区(C)を各処理区4反復設け(2015年5月18日)、雑草の植被率経時的変化および試験終了時(7月10日)の個体数、地上部乾物重、表層土壌のpH、土壌アンモニウム・硝酸態窒素含量および可給態リン酸を調べた。竹粉および竹堆肥を被覆した処理区の植被率はC区に比べて低く、被覆後42日目までB区がC区よりも有意に低かった。さらに雑草個体数や地上部乾物重もB区がC区より低かった。イネ科雑草の地上部乾物重に与える効果にお...
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| Published in | 愛媛大学農学部農場報告 = Bulletin of the Experimental Farm, College of Agriculture, Ehime University no. 38; pp. 9 - 15 |
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| Main Authors | , , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
01.09.2016
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| ISSN | 0914-7233 |
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| Summary: | 竹粉および竹堆肥を用いて土壌を被覆し、雑草抑制効果を調査した。それぞれの資材を3.3kg m-2および1.1kg m-2で被覆した4処理区(B,B1/3,BC,BC1/3)および裸地の対照区(C)を各処理区4反復設け(2015年5月18日)、雑草の植被率経時的変化および試験終了時(7月10日)の個体数、地上部乾物重、表層土壌のpH、土壌アンモニウム・硝酸態窒素含量および可給態リン酸を調べた。竹粉および竹堆肥を被覆した処理区の植被率はC区に比べて低く、被覆後42日目までB区がC区よりも有意に低かった。さらに雑草個体数や地上部乾物重もB区がC区より低かった。イネ科雑草の地上部乾物重に与える効果において、B区(C区の36.1%)とBC区(同35.9%)は同程度であったが、カヤツリグサ科やキク科、トウダイグサ科およびタデ科雑草に対してはBC区よりB区で抑制効果が高かった。土壌の化学性に対する被覆資材の種類や量の影響は明確ではなかった。本調査により、竹粉を土壌に被覆することで土壌の化学性に影響することなく、1ヶ月半程度、雑草生育を抑制できる可能性が示された。 |
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| Bibliography: | 912252 ZZ20000568 |
| ISSN: | 0914-7233 |