8. 我社における禁煙サポート-定期健診時の取り組みと3年間のフォローアップ結果

M事業所関西地区では, 定期健診の場を利用して, 禁煙サポート希望者への個別禁煙指導や, 各ステージ別へのアプローチを実施してきた. 今回07年度から09年度に個別禁煙指導を実施した118名(禁煙補助剤使用95名)の断面禁煙成功率, そのうち禁煙指導直後に禁煙開始した89名の禁煙継続率について検討した. 断面禁煙成功率の結果は3年後時点で40.0%を維持しており, 一度でも個別指導を受けることが, その後の禁煙実行への動機づけになっていると考えられた. 禁煙継続率の結果からは, 禁煙開始から6ヶ月後と, 1年後から2年後にかけた継続率の低下が大きく, 6ヶ月以内のアプローチ方法と, 禁煙維持期...

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Published in産業衛生学雑誌 Vol. 54; no. 1; pp. 52 - 53
Main Authors 川口恭子, 長畑優, 吹本小百合, 南未来, 梅本優子, 森雅子, 寺原京子, 平田真以子, 館美加, 大石佳代子, 廣部一彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本産業衛生学会 2012
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ISSN1341-0725

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Summary:M事業所関西地区では, 定期健診の場を利用して, 禁煙サポート希望者への個別禁煙指導や, 各ステージ別へのアプローチを実施してきた. 今回07年度から09年度に個別禁煙指導を実施した118名(禁煙補助剤使用95名)の断面禁煙成功率, そのうち禁煙指導直後に禁煙開始した89名の禁煙継続率について検討した. 断面禁煙成功率の結果は3年後時点で40.0%を維持しており, 一度でも個別指導を受けることが, その後の禁煙実行への動機づけになっていると考えられた. 禁煙継続率の結果からは, 禁煙開始から6ヶ月後と, 1年後から2年後にかけた継続率の低下が大きく, 6ヶ月以内のアプローチ方法と, 禁煙維持期にも連続したアプローチが重要であると思われた. また, 2年後禁煙継続者は3年後も継続できており, 生涯禁煙者を推測するには2年後の禁煙の有無が重要な指標になると考えらえた.
ISSN:1341-0725