20.誘導イメージ法実施方法の検討

【目的】誘導イメージ法と音楽や漸進的筋弛緩法などと組み合わせることもあるが, どの組み合わせがよいかの検討を目的とした. 【方法】健康な女子大学生を被験者とし, (1)誘導イメージ法単独, (2)音楽+誘導イメージ法, (3)筋弛緩法+誘導イメージ法を, 3日間連続で実施した. 実施前後に, 自己効力感, 自尊感情, 東大式エゴグラム, 精神健康調査票, 感情プロフィール検査に記入し, 実施後に感想を記載した. 【結果】3種類の実施前後の差の検定では, TEGの大人の自我尺度においてのみ有意な差があった. 実施後の感想は, 3種類の実施内容に差は感じられない, 筋弛緩法+誘導イメージ法は筋肉を...

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Published in産業衛生学雑誌 Vol. 46; no. 6; p. 233
Main Author 黒田真理子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本産業衛生学会 20.11.2004
公益社団法人日本産業衛生学会
Japan Society for Occupational Health
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ISSN1341-0725

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Summary:【目的】誘導イメージ法と音楽や漸進的筋弛緩法などと組み合わせることもあるが, どの組み合わせがよいかの検討を目的とした. 【方法】健康な女子大学生を被験者とし, (1)誘導イメージ法単独, (2)音楽+誘導イメージ法, (3)筋弛緩法+誘導イメージ法を, 3日間連続で実施した. 実施前後に, 自己効力感, 自尊感情, 東大式エゴグラム, 精神健康調査票, 感情プロフィール検査に記入し, 実施後に感想を記載した. 【結果】3種類の実施前後の差の検定では, TEGの大人の自我尺度においてのみ有意な差があった. 実施後の感想は, 3種類の実施内容に差は感じられない, 筋弛緩法+誘導イメージ法は筋肉を緊張させることを大儀に感じるようになる, 音楽が誘導する声と重なり気になったので音楽はない方がよいなどであった. 【考察】質問紙結果に差がなかったことにより, どの実施方法にも差はなく, 感想からも, 誘導イメージ単独の方が被験者に負担が少ない方法と考える.
ISSN:1341-0725