2.家庭用食器洗浄乾燥機を用いた使用物品の一次洗浄を試みて
【はじめに】当院は436床の公的総合病院です. 各部署では様々な医療器具が使用されそれらの適切な消毒洗浄などは感染管理上重要でこれらは主に看護師が行い負担となる業務です. 使用後の医療器具に関しては各現場で処理をせず, ウオッシャーディスインフェクター(以下WD)等を用いた中央材料室等での一元処理が言われています. しかしこれには設備の変更など経済的負担を伴い当院のような病院では後回しにされている現状です. 山口大学の尾家先生らの, 「WDの代用として家庭用食器洗浄乾燥機(以下食器洗浄機)が利用できる」との報告をもとに, 約2年前より食器洗浄器をほぼ全部所で使用し良い結果を得ていますので報告い...
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          | Published in | 山口医学 Vol. 55; no. 2/3; pp. 112 - 113 | 
|---|---|
| Main Authors | , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            山口大学医学会
    
        30.06.2006
     Yamaguchi University Medical Association  | 
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| ISSN | 0513-1731 | 
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| Summary: | 【はじめに】当院は436床の公的総合病院です. 各部署では様々な医療器具が使用されそれらの適切な消毒洗浄などは感染管理上重要でこれらは主に看護師が行い負担となる業務です. 使用後の医療器具に関しては各現場で処理をせず, ウオッシャーディスインフェクター(以下WD)等を用いた中央材料室等での一元処理が言われています. しかしこれには設備の変更など経済的負担を伴い当院のような病院では後回しにされている現状です. 山口大学の尾家先生らの, 「WDの代用として家庭用食器洗浄乾燥機(以下食器洗浄機)が利用できる」との報告をもとに, 約2年前より食器洗浄器をほぼ全部所で使用し良い結果を得ていますので報告いたします. 【方法, 結果】導入にあたっては感染管理委員会で検討し, 洗浄度の評価, 細菌学的評価, 温度評価をしながらマニュアルを作成しました. 洗浄度の評価としては, 洗浄用インジケーター(TOSI)を用いて行い, スコアは概ね1~2で洗浄出来ていると評価できるものでありました. 細菌学的評価では, MRSAやグラム陰性桿菌は除菌でき, 芽胞菌は洗浄後も残留やや拡散する傾向にありました. その他の細菌としてコリネバクテリウムとコアグラーゼ陰性ブドウ球菌が1コロニーずつ検出されました. | 
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| ISSN: | 0513-1731 |