平木典子 著「カウンセリングの心と技術-心理療法と対人関係のあり方」

一般の方々に, 知っている日本のカウンセラーの名前を挙げてみてと頼んだら, 平木典子先生は必ず5本の指に入ると思う. その平木先生が刊行された二冊目の論文集が本書である. 前書が主として心理療法理論や実践に関してのものであるとすると, 本書は, 一冊目に収録されているものを除いて, 平木先生が関心をもたれている領域に関する論文を広くまとめたものといえそうである. 全部で21本の論文から構成されているが, 初出一覧をみると, 1986年~2006年までの20年間に書かれたものである. 凄いと思う. 平木先生は論文以外にもこ著書が多い. インターネットで検索するとその量が分かる. ご講演も多くされ...

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Published inこころの健康 Vol. 23; no. 2; pp. 82 - 83
Main Author 津川律子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本精神衛生学会 01.12.2008
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ISSN0912-6945

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Summary:一般の方々に, 知っている日本のカウンセラーの名前を挙げてみてと頼んだら, 平木典子先生は必ず5本の指に入ると思う. その平木先生が刊行された二冊目の論文集が本書である. 前書が主として心理療法理論や実践に関してのものであるとすると, 本書は, 一冊目に収録されているものを除いて, 平木先生が関心をもたれている領域に関する論文を広くまとめたものといえそうである. 全部で21本の論文から構成されているが, 初出一覧をみると, 1986年~2006年までの20年間に書かれたものである. 凄いと思う. 平木先生は論文以外にもこ著書が多い. インターネットで検索するとその量が分かる. ご講演も多くされている. 何より総合的心理療法研究所(IPI)を主宰して臨床を続けられながら, 統合的心理療法の道を追求されている. また, 日本家族心理学会の会長であるのを筆頭に多くの関係学会の役職を引き受けられており, もちろん大学での仕事もあるに決まっている.
ISSN:0912-6945