先天性障害児の高度誤飲に対する喉頭気管分離, 気管食道吻合術の経験

先天性障害児が誤飲により肺炎を繰り返しそのために予後を悪化させることは珍しくない. そのような症例に対して, 誤飲を防止する目的で喉頭気管分離, 気管食道吻合術を4例に行った. 男児1例女児3例で年齢は3歳から14歳平均7歳で, 原疾患は筋ジストロフィー, 巨脳症, クルゾ一病, 先天性多発性関節拘縮各1例であった. 手術は頚部気管を断離し口側は頚部食道に端側吻合し, 末梢側は気管切開と同様に頚部に気管皮膚瘻を作成した. 術後経過は良好で発熱等の症状は全例で消失した....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in気管支学 Vol. 21; no. 6; p. 433
Main Authors 大迫努, 森本広次郎, 石田明人, 中山真一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本気管支学会 25.09.1999
Online AccessGet full text
ISSN0287-2137

Cover

More Information
Summary:先天性障害児が誤飲により肺炎を繰り返しそのために予後を悪化させることは珍しくない. そのような症例に対して, 誤飲を防止する目的で喉頭気管分離, 気管食道吻合術を4例に行った. 男児1例女児3例で年齢は3歳から14歳平均7歳で, 原疾患は筋ジストロフィー, 巨脳症, クルゾ一病, 先天性多発性関節拘縮各1例であった. 手術は頚部気管を断離し口側は頚部食道に端側吻合し, 末梢側は気管切開と同様に頚部に気管皮膚瘻を作成した. 術後経過は良好で発熱等の症状は全例で消失した.
ISSN:0287-2137